ロサンゼルスはアメリカ西海岸の経済ハブとして、世界中の起業家にとって魅力的なビジネス拠点です。
新会社設立時に必要な各種ライセンスと手続きについて詳しく解説します。
必須:ロサンゼルス市ビジネス税登録証明書
ロサンゼルス市で合法的に事業を行うためには、Business Tax Registration Certificate (BTRC) を取得する必要があります。
これは City of Los Angeles, Office of Finance(ロサンゼルス市財務局)が発行します。
登録に必要な書類と情報
ロサンゼルス市でのビジネス登録には、以下の情報が必要です。
個人識別番号
- 個人事業主の場合:社会保障番号(SSN)
- 法人・LLC・パートナーシップの場合:連邦雇用者識別番号(EIN)
事業内容の詳細
- 具体的な事業活動の説明
- 業種・業態の明確化
事業名
- 正式な事業名
- 屋号(DBA: Doing Business As)がある場合はその情報
営業開始日
- ロサンゼルス市での事業開始予定日
事業所情報
- 正確な事業所住所
- 郵送先住所(事業所と異なる場合)
- 連絡先情報
登録方法
登録は以下の方法で可能です:
- オンライン登録:市の公式サイトから24時間申請可能
- 窓口申請:財務局の窓口で直接手続き
登録完了後、仮の証明書が即時発行され、正式な証明書は 4〜6週間後 に郵送されます。
業種別の特別許可・ライセンス
事業の種類によっては、追加の許可やライセンスが必要になります。
警察許可が必要な業種
- セキュリティサービス
- 質屋
- アルコール販売
- 古物商
消防署許可が必要な業種
- 燃料取扱業
- 化学物質取扱業
- 大規模イベント開催
専門職ライセンス
- 医師、歯科医師
- 弁護士
- 会計士
- 不動産業者
- 建設業者
注意すべきポイント
- 事前調査の重要性:業種によって必要なライセンスが大きく異なるため、事前調査が不可欠
- 更新手続きの管理:多くのライセンスは年次更新が必要。期限管理を徹底
- 複数管轄の理解:市・州・連邦で異なる要件があるため、すべて満たす必要あり
- 専門家への相談:複雑な業種や大規模事業は、ビジネス弁護士や会計士に相談推奨
まとめ
ロサンゼルスでの新会社設立には、まず 市レベルでのビジネス税登録証明書の取得 が必須です。
業種によっては追加の許可が必要ですが、適切な準備によりスムーズな事業開始が可能です。
※この記事は 2025年9月時点 の情報に基づいています。最新の要件については、各関連機関の公式ウェブサイトで確認することをお勧めします。
カリフォルニア拠点(サンフランシスコ、ベイエリア、ロサンゼルス)
カリフォルニア州弁護士・日本弁護士
田中良和